ペディクラリス（2003年生、母マチカネベニザクラ）

ペディクラリス（2003年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「高山植物の名」。毛色は栗毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時17歳）と交配したマチカネベニザクラが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）稲原牧場。戦績は、中央平地20戦4勝、地方3戦0勝。2008年のTCK女王盃(牝Jpn3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額6,000万円（150万×40口）で一口馬主が募集された。

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月22日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

11月27日、中4週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に敗れた。

3歳（2006年）

3月18日、約3か月半の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月23日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、塚田祥雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月14日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、6着に終わった。

6月24日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず6着に敗れた。

7月29日、中4週で迎えた8戦目は、3歳未勝利（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

8月26日、中3週で迎えた9戦目は、3歳未勝利（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

9月30日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は横山典弘騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマーベラスドリームに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

11月5日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のトーアセンヒメに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

12月16日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオースミダンスインをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（2007年）

1月24日、中5週で迎えた13戦目は、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた14戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（7戦2勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

4月8日、中5週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（8戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6月30日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の三春駒特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

7月8日、連闘で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月11日、中4週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の瀬波温泉特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の負けん性を発揮してゴールまで力闘したが、5着に終わった。

10月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の精進湖特別（東京芝2000m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

12月2日、中4週で迎えた20戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のゴットザビートに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。

5歳（2008年）

1月16日、中5週で迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn3のTCK女王盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月2日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の漁火ステークス（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

9月27日、中7週で迎えた23戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。