フサイチイッコー（1986年生、母リニアラツキー）

フサイチイッコー（1986年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスイフトスワロー（当時9歳）と交配したリニアラツキーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下牧場。戦績は、中央平地9戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の4歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

大根田裕也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

12月11日、デビュー戦は安藤賢一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月24日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤賢一騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（1989年）

2月26日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で安藤賢一騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

3月19日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安藤賢一騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4月23日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安藤賢一騎手（4戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のガッツで最後まで踏ん張ったが、ベストプレイヤーに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

5月13日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（京都芝1600m 外回り曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤賢一騎手（5戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヤマトドスティをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

6月10日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で安藤賢一騎手（6戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下（中京芝1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で安藤賢一騎手（7戦1勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

7月29日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は9戦連続で安藤賢一騎手（8戦1勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。