ポップオーヴァー（2012年生、母ポップチャート）

ポップオーヴァー（2012年2月24日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「パンの種類。弾けて飛び出す」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時23歳）と交配したポップチャートが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2016年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、橋元勇氣によって1,470万円で落札された。

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2015年）

3月15日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に敗れた。

5月3日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のエイシンパライソに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

5月23日、中2週で迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた4戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のガッツで最後まで敢闘したが、伸びてきたバトルムーングロウ決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

9月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳以上500万下の八幡特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川須栄彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

12月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

4歳（2016年）

3月5日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に敗れた。

4月30日、中5週で迎えた10戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したジェントルヴァウを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月22日、中2週で迎えた11戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のオメガタックスマンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

8月27日、約3か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のメイショウラバンドに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2017年）

6月25日、約10か月の休み明けで迎えた13戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の皆生特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

8月5日、中5週で迎えた14戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の九州スポーツ杯（小倉芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したスノーエンジェルを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

9月30日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

6歳（2018年）

2月25日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の周防灘特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

4月22日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は川須栄彦騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が衰えて9着に敗れた。