ナリタダイコク（2005年生、母タニノホロホロ）

ナリタダイコク（2005年4月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋大黒天より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時13歳）と交配したタニノホロホロが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地16戦3勝2着3回。2008年の白百合ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、カントリー牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場され、山路秀則によって1,480.5万円で落札された。

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2007年）

12月16日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は504kg。13頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2008年）

1月13日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入った。

2月3日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

3月1日、中3週で迎えた4戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったオブコースを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

4月19日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したマイネルローゼンにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウジャイロに1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（中京芝1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったヤマニンキングリーにねじ伏せられて半馬身差の2着となった。

6月29日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下の香住特別（阪神芝2200m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシゲルタックをアタマ差振り切って2勝目を挙げた。

8月2日、中4週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高千穂特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で佐藤哲三騎手（5戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

9月21日、中6週で迎えた10戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で佐藤哲三騎手（6戦2勝）。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、5着に入り込んだ。

11月2日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の高雄特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤哲三騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5歳（2010年）

4月11日、約17か月半の休養明けで迎えた12戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のフランドルシチーに1馬身半の差をつけて休み明けの一戦をモノにした。

6歳（2011年）

3月19日、約11か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の須磨特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

4月17日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の宇佐特別（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は太宰啓介騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

5月21日、中4週で迎えた15戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

6月4日、中1週で迎えた16戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の三木特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。