ムーンセレナード（1987年生、母ダイナセレナード）

ムーンセレナード（1987年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のミスターシービー（当時7歳）と交配したダイナセレナードが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦4勝。1990年の北九州短距離ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、1989年の野路菊ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

9月10日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、速いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のサンキョウピアに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月30日、中2週で迎えた2戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。13頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月21日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳400万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて、最後は2着のホシビーブに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

3歳（1990年）

1月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

2月4日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（阪神芝1600m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（3戦2勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3月11日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

4月8日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、6着に入り込んだ。

6月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のユウキサンボーイに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月29日、中4週で迎えた9戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は南井克巳騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

8月12日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクインモーニングを3/4馬身振り切って制した。

4歳（1991年）

1月27日、約5か月半の休み明けで迎えた11戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

3月16日、中3週で迎えた13戦目は、プロキオンステークス（中京ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に終わった。