ファステンバーグ（2015年生、母ヴィクトリアズワイルドキャット）

ファステンバーグ（2015年4月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時14歳）と交配したヴィクトリアズワイルドキャットが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は高昭牧場。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

西浦勝一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2017年）

10月28日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。馬体重は436kg。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

11月19日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝2000m 晴/重）に出走。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着を確保した。

3歳（2018年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

1月28日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月17日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、タッチアコードに3/4馬身交わされて2着となった。

3月3日、中1週で迎えた7戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入った。

3月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で富田暁騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、4着に終わった。

4月22日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るブルベアオクラを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

5月6日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

8月26日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで踏ん張ったが、ブラックランナーに交わされて3馬身差の2着となった。

9月17日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

10月7日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で浜中俊騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

12月1日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた15戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

4歳（2019年）

1月12日、中3週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた17戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1400m 小雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3月23日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に敗れた。

4月14日、中2週で迎えた19戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1200m 小雨/稍重）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

6月22日、中9週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では非凡な末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

7月21日、中3週で迎えた21戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

8月11日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分優作騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、勝ったウラノメトリアにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月31日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で国分優作騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

10月14日、中5週で迎えた24戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（京都ダート1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた25戦目は、荻野極騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のハクサンライラックに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月30日、中3週で迎えた26戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

5歳（2020年）

4月25日、約5か月の休み明けで迎えた27戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの尾瀬特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

6月27日、中5週で迎えた29戦目は、3歳以上2勝クラスの檜山特別（函館ダート1700m 小雨/不良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。