スイートアプサラス（1987年生、母スイートパトリシア）

スイートアプサラス（1987年3月31日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエンペリー（当時14歳）と交配したスイートパトリシアが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はシンボリ牧場。戦績は、中央平地9戦3勝2着1回。1990年のヒヤシンスステークス(オープン)で2着に入った他、1990年のフローラステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋英夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

12月10日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は438kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキヨカワダイオーに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1990年）

1月5日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

2月3日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったストロングクラウンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

10月6日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のハヤテフライデイに1馬身3/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

11月3日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に敗れた。

12月15日、中5週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず4着に終わった。

4歳（1991年）

1月20日、中4週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

2月17日、中3週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下のテレビ埼玉杯（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず4着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のアンダースタディに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。