シネマトグラフ（2017年生、母アイランドファッション）

シネマトグラフ（2017年2月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「世界初のモノクロ映写機。本馬の毛色と母名のファッションより連想」。毛色は芦毛。種牡馬のロードカナロア（当時9歳）と交配したアイランドファッションが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、江馬由将によって6,480万円で落札された。

奥村武厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月27日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を披露したが、3着に終わった。

3歳（2020年）

2月9日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

2月29日、中2週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のピュリフィアンに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

6月7日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ロジアイリッシュに半馬身交わされて2着に敗北した。

7月4日、中3週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、リッチクレマチスにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラスの朝日岳特別（新潟芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

12月12日、中8週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

4歳（2021年）

4月11日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のデルマシャンパンに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦を制した。

7月11日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの彦星賞（福島ダート1150m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

11月13日、約4か月の休み明けで迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの高砂特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。