ホールドユアハンド（2016年生、母ハートフルビコー）

ホールドユアハンド（2016年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は鹿毛。種牡馬のエスポワールシチー（当時11歳）と交配したハートフルビコーが16歳のときに産んだ11番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は斉藤政志。2019年のクラウンカップ(S3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、斉藤政志から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、Y.Y.BloodStockによって669.6万円で落札された。

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月30日、デビュー戦は津村明秀騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島ダート1150m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を取り、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のニシノフルバンクに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月22日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

9月29日、中9週で迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のヤマボウシ賞（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

10月13日、中1週で迎えた4戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月19日、中4週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の若潮特別（浦和ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力でひたむきに粘り続けて、最後は2着のトーセンミラクルに1馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

11月28日、連闘で馬体重を前走から11kg絞って迎えた6戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

3歳（2019年）

2月12日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた7戦目は、3歳戦の若盛特別（浦和ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のサクセッサーに2馬身半の差をつけて制した。

2月28日、中1週で迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の東京中日スポーツつばき賞（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクセッサーに4馬身の差をつけて4勝目を手にした。

3月20日、中2週で迎えた9戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

4月3日、中1週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のサクセッサーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

5月8日、中4週で迎えた11戦目は、3歳S3の東京湾カップ（船橋ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は左海誠二騎手（3戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は力尽きて8着に敗れた。

6月25日、中6週で迎えた12戦目は、3歳地方重賞の優駿スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

8月14日、中6週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/重）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で左海誠二騎手（5戦2勝）。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

2020年9月25日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。