ワイズアンドクール（2008年生、母レイズアンドコール）

ワイズアンドクール（2008年3月1日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「賢く格好いい」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のゼンノロブロイ（当時8歳）と交配したレイズアンドコールが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地13戦1勝、地方8戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2011年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

手塚貴久厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2011年）

1月23日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は496kg。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に終わった。

2月12日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた3戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈のガッツで渋太く粘り込んで先頭をうかがい、最後は2着のグランドジョラスを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

4月10日、中4週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

9月3日、約5か月の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は嶋田純次騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。12着に敗れた。

10月23日、中6週で迎えた6戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた7戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の飛天特別（新潟芝1000m 曇/良）に出走。15頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

11月20日、中1週で迎えた8戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の笹山特別（新潟芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚勢が悪くなり18着に終わった。

4歳（2012年）

5月6日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の飛竜特別（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月9日、約7か月の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では伸びが劣勢になり16着に終わった。

5歳（2013年）

3月31日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は嶋田純次騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、凄まじいハイペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい10着に終わった。

5月18日、中6週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嶋田純次騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。7着に敗れた。

6月29日、中5週で迎えた13戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

8月6日、中4週で迎えた14戦目は、藤田弘治騎手を鞍上に迎えて、一般C4二（金沢ダート1500m 曇/重）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切る形となり、で馬群を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のペッシュボンボンに2馬身半の差をつけて圧倒的支持に応えた。

8月25日、中2週で迎えた15戦目は、一般C3-3（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のトキノウコンに2馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

9月10日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2-2（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で藤田弘治騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、でレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエーブバットマンに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

9月24日、中1週で迎えた17戦目は、ブーブーたかや誕生日記念（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田弘治騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

10月8日、中1週で迎えた18戦目は、国際交流まつり特別（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田弘治騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、カネコメツヨシに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中1週で迎えた19戦目は、青柳正義騎手を鞍上に迎えて、いつもあんやと才田売店杯（金沢ダート1400m 曇/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、ジェラテリアに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月4日、中1週で迎えた20戦目は、「金沢城・兼六園」賞（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は藤田弘治騎手（5戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた21戦目は、淳朋美ご結婚青色専従者記念（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田弘治騎手（6戦3勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。