エンジンゼンカイ（2008年生、母スズカララバイ）

エンジンゼンカイ（2008年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「エンジン全開。大排気量のエンジン搭載でパワフルな走りを」。毛色は鹿毛。種牡馬のスマートボーイ（当時13歳）と交配したスズカララバイが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地22戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の2歳未勝利。

経歴

デビュー前

ユニオンオーナーズクラブにて総額840万円（4.2万×200口）で一口馬主が募集された。

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

6月27日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。馬体重は466kg。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦したが、3着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館ダート1000m 曇/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた3戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

10月31日、中3週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず14着に敗れた。

12月12日、中5週で迎えた5戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着を確保した。

12月26日、中1週で迎えた6戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルテイトクを凄まじい末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2011年）

1月9日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚がパッとせず10着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

6月19日、約4か月半の休養明けで迎えた9戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

7月10日、中2週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7月23日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は黛弘人騎手（3戦1勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

8月21日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた12戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

9月11日、中2週で迎えた13戦目は、服部茂史騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に終わった。

9月17日、連闘で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で服部茂史騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、オーバーヘッドに交わされて3馬身半差の2着となった。

10月2日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で服部茂史騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月10日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は丸山元気騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。最後は減速してしまい16着に敗れた。

4歳（2012年）

1月21日、中5週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

8月4日、約6か月半の休み明けで迎えた20戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は服部茂史騎手（3戦0勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に終わった。

8月25日、中2週で迎えた21戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

9月16日、中2週で迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、リードを2馬身以上確保して、若干遅いペースでレースを進める。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。