ファントムシーフ（2020年生、母ルパンⅡ）

ファントムシーフ（2020年2月22日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「怪盗。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時14歳）と交配したルパンⅡが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は谷川牧場。2023年の皐月賞(G1)で3着に入った他、2022年のホープフルステークス(G1)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

西村真幸厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

6月18日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は484kg。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のピヌスアモリスに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月24日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの野路菊ステークス（中京芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るアリスヴェリテを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

12月28日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、2歳G1のホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

3歳（2023年）

2月12日、中6週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタッチウッドを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を勝ち取った。

4月16日、中8週で迎えた5戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

9月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。17頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。