コウヨウアイリーン（2004年生、母フォーティース）

コウヨウアイリーン（2004年2月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカ陸軍が利用した作戦開始の暗号」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時11歳）と交配したフォーティースが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地20戦4勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の4歳以上1000万下(牝)。

経歴

デビュー前

山田要一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月4日、デビュー戦は菊沢隆徳騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のミカノレディーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月2日、中3週で迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず12着に敗れた。

3歳（2007年）

5月13日、約5か月半の休養明けで迎えた3戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

6月10日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

7月14日、中4週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったカゼノコウテイにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

8月5日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（3戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて大外17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資のガッツでゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月10日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスマイリングルーラを豪脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

12月16日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

4歳（2008年）

3月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の両国特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい10着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた11戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の野島崎特別（中山芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

6月28日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島芝1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に敗れた。

10月25日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた13戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のグリッツェルンを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

11月16日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい6着に終わった。

5歳（2009年）

1月4日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は宮崎北斗騎手（1戦1勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヤサシイキモチに1馬身3/4の差をつけて4勝目を手にした。

1月25日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の長篠ステークス（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（2戦2勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

2月22日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に終わった。

4月19日、中7週で迎えた18戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた19戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の洛陽ステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。18頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

11月7日、約6か月の休み明けで迎えた20戦目は、安藤光彰騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡京ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。