ガッテンワン（2002年生、母スズカベル）

ガッテンワン（2002年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「承知しました＋一番（イナリワンが好きだったので）」。毛色は栗毛。種牡馬のチーフベアハート（当時9歳）と交配したスズカベルが16歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は中川隆。戦績は、中央平地33戦4勝2着6回。2007年の福島テレビオープン(オープン)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中川隆から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって661.5万円で落札された。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2004年）

7月10日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

7月25日、中1週で迎えた2戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

10月31日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた3戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したアグネスバラードを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月21日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったトップガンジョーに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

12月5日、中1週で迎えた5戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝2000m 晴/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2005年）

1月22日、中6週で迎えた6戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したセイウンクレナイに3/4馬身届かず2着に敗北した。

2月6日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルザカートに1馬身1/4の差をつけて未勝利戦を制した。

3月5日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下の黄梅賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、3着を確保した。

6月5日、約3か月の休養明けで迎えた9戦目は、3歳500万下の夏木立賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい6着に敗れた。

7月2日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の栗子特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったダイワセレクションに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

8月6日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦0勝）。18頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のフクノファインに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月18日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の上総特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（6戦1勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた14戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

4歳（2006年）

4月8日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、4歳以上1000万下の飯坂温泉特別（福島芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（3戦1勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

5月6日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

6月3日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の葉山特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月25日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月16日、中2週で迎えた19戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り雨/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のパートゥーアワーズに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月13日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のおけさ特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のピッチサイドトークをクビ差振り切って優勝

9月16日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦2勝）。15頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（2007年）

3月25日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、4歳以上1600万下のスピカステークス（中山芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の卯月ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村田一誠騎手（4戦2勝）。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月27日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で村田一誠騎手（5戦2勝）。18頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

6月24日、中3週で迎えた25戦目は、福島テレビオープン（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で村田一誠騎手（6戦2勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

7月28日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で村田一誠騎手（7戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

8月12日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（7戦1勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、抜け出したタマモサポートを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

9月9日、中3週で迎えた28戦目は、3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

10月6日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（9戦2勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたリキアイサイレンス決め手に屈してハナ差の2着となった。

7歳（2009年）

7月4日、約21か月の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた30戦目は、3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は木幡初広騎手（8戦1勝）。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に終わった。

8月1日、中3週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（9戦1勝）。18頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では目立つような脚を使えず14着に敗れた。

9月13日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた32戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（10戦2勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

10月11日、中3週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（11戦2勝）。15頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。