セイウンバクフーン（2000年生、母Dubian）

セイウンバクフーン（2000年4月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋爆発と台風の合成語。嵐を起こす」。毛色は鹿毛。種牡馬のRed Ransom（当時13歳）と交配したDubianが19歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地28戦1勝2着2回、中央障害2戦0勝2着1回。2002年のさざんかステークス(オープン)で2着に入った他、2003年のジュニアカップ(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

6月22日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は436kg。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルアルバを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月4日、中5週で迎えた2戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

8月24日、中2週で迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのクローバー賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり4着に敗れた。

12月14日、中3週で迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのさざんかステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、抜け出したホウライウォニングにクビ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2003年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月1日、中3週で迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

3月1日、中3週で迎えた8戦目は、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたセイレーンズソング決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月15日、中1週で迎えた9戦目は、3歳500万下のゆきやなぎ賞（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に敗れた。

4月12日、中3週で迎えた10戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

8月30日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に敗れた。

9月20日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

11月2日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、3歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた14戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

12月14日、中3週で迎えた15戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

4歳（2004年）

1月24日、中5週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

2月14日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下の飛鳥ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

3月28日、中5週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（3戦0勝）。17頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

4月18日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下の桜木特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 雨/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず9着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた22戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に敗れた。

10月31日、約5か月の休み明けで迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝1800m 曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

11月14日、中1週で迎えた24戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高湯特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

12月19日、中4週で迎えた25戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい12着に終わった。

5歳（2005年）

1月23日、中4週で迎えた26戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず11着に終わった。

1月30日、連闘で迎えた27戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2930m 曇）に出走。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

2月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で三浦堅治騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。最後は、勝ったファンドリゴールドから1馬身1/4差の2着となった。

6歳（2006年）

4月29日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から8kg戻して迎えた29戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の石打特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島良太騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。