ムーンエクスプレス（2012年生、母アモーレペガサス）

ムーンエクスプレス（2012年3月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「月の超特急」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時9歳）と交配したアモーレペガサスが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は坂牧場。戦績は、中央平地26戦5勝2着2回。2014年の阪神ジュベナイルフィリーズ(牝G1)で4着に入った他、2015年のフィリーズレビュー(牝G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ローレルクラブにて総額800万円（4万×200口）で一口馬主が募集された。

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月19日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は408kg。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノヴェルリーを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るエレディータを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月8日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G3のファンタジーステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。14頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

11月24日、中1週で迎えた5戦目は、2歳500万下の秋明菊賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で松山弘平騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、ぐいぐいと終いの脚を伸ばして、最後は2着のオメガタックスマンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月14日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で松山弘平騎手（5戦2勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

3歳（2015年）

3月15日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で松山弘平騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で松山弘平騎手（7戦2勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた9戦目は、3歳オープンの葵ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で松山弘平騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

10月10日、約5か月の休養明けで迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の久多特別（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で松山弘平騎手（9戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1400m 外回り小雨/重）に出走。鞍上は11戦連続で松山弘平騎手（10戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で松山弘平騎手（11戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はスナッチマインドと並んで2着同着となった。

12月27日、中2週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサンクフルハンデキャップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のプルメリアスターを半馬身振り切って3勝目を獲得した。

4歳（2016年）

1月24日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

3月13日、中6週で迎えた15戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって14着に終わった。

4月9日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（12戦2勝）。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

10月16日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上1000万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（13戦2勝）。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の北國新聞杯（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく5着に敗れた。

12月17日、中6週で迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の猪名川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の闘志で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のビップライブリーをアタマ差振り切って優勝

5歳（2017年）

1月8日、中2週で迎えた20戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

1月22日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の石清水ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は松山弘平騎手（14戦2勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のマカハをハナ差振り切って制した。

2月18日、中3週で迎えた22戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（15戦3勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走し、5着を確保した。

4月9日、中6週で迎えた23戦目は、大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（16戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

5月28日、中6週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦1勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい15着に終わった。

8月27日、約3か月の休養明けで迎えた25戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい8着に敗れた。

10月1日、中4週で迎えた26戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて9着に終わった。