エフティイカロス（2004年生、母オークミード）

エフティイカロス（2004年1月13日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「家族のイニシャル＋ギリシャ神話の登場人物」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したオークミードが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地38戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2007年のグッドラックハンデキャップ(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、吉野文雄によって2,100万円で落札された。

矢野進厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

8月26日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が上がってしまい17着に敗れた。

11月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、勝ったヒシブレーブにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

12月9日、中3週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、驚異的な末脚を炸裂させて、最後は2着のマイネルヘンリーに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2007年）

1月6日、中3週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の寒竹賞（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に敗れた。

3月10日、中8週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るゴールデンダリアを豪快な末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を掴み取った。

4月28日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 雨/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦2勝）。18頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

6月16日、中6週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の福島市制施行100周年記念（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

9月16日、約3か月の休養明けで迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（6戦2勝）。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず13着に敗れた。

11月10日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（7戦2勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

12月1日、中2週で迎えた10戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の美浦特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

12月23日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のグッドラックハンデキャップ（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦2勝）。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラムタラプリンスに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2008年）

1月20日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたコンラッド決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

2月17日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（10戦3勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では見所を作れず12着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず13着に敗れた。

8月9日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（12戦3勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月27日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の九十九里特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（13戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコーリンヴァリウスに1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

10月12日、中1週で迎えた18戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に敗れた。

12月14日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた19戦目は、3歳以上1600万下の美浦ステークス（中山芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（14戦4勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。

5歳（2009年）

1月10日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（15戦4勝）。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に敗れた。

3月15日、中8週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンシャインステークス（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（16戦4勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4月11日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（17戦4勝）。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に敗れた。

8月8日、約4か月の休み明けで迎えた23戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのみなみ北海道ステークス（札幌芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて7着に終わった。

9月13日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（18戦4勝）。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

10月31日、中6週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた25戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の八坂ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではいい脚を見せられず14着に終わった。

12月26日、中7週で迎えた26戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のグレイトフルステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

6歳（2010年）

1月16日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず13着に終わった。

3月28日、中9週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の常総ステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（19戦4勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

4月10日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（20戦4勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に終わった。

5月30日、中6週で迎えた30戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

6月13日、中1週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（21戦4勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2400m 雨/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の甲斐路ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（22戦4勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

12月26日、中8週で迎えた34戦目は、3歳以上1600万下の2010フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず8着に終わった。

7歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた35戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の雅ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず7着に終わった。

2月5日、中2週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は柴山雄一騎手（3戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

4月3日、中4週で迎えた38戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の難波ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り18着に終わった。