ジャスパークローネ（2019年生、母Fancy Kitten）

ジャスパークローネ（2019年3月12日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+王冠(独)」。毛色は栗毛。種牡馬のFrosted（当時7歳）と交配したFancy Kittenが6歳のときに産んだ仔が本馬である。2023年のスプリンターズステークス(G1)で4着に入った他、2023年の北九州記念(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月21日、デビュー戦はM.デムーロ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。17頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて、最後は2着のローズブルームに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

9月25日、中4週で迎えた2戦目は、2歳オープンのカンナステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた3戦目は、2歳オープンのもみじステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。6頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい12着に終わった。

3歳（2022年）

3月26日、約4か月半の休み明けで迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のアラクレに1馬身1/4の差をつけて久々の一戦を制した。

4月16日、中2週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず18着に終わった。

5月8日、中2週で迎えた7戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの橘ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、ウインマーベルに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

5月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G3の葵ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。17頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

4歳（2023年）

3月4日、約9か月半の休養明けで迎えた9戦目は、松本大輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

4月15日、中5週で迎えた10戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り雨/重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のロードラスターに1馬身3/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月7日、中2週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの駿風ステークス（新潟芝1000m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。最後は、2着のハーモニーマゼランをハナ差制して1番人気に応えた。

6月11日、中4週で迎えた12戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい16着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた13戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のサンキューユウガを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手中に収めた。

8月20日、中6週で迎えた14戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のママコチャを半馬身振り切って2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

10月1日、中5週で迎えた15戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で団野大成騎手（2戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

12月10日、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。7着に終わった。

5歳（2024年）

4着に終わった。

11着に敗れた。