ランセット（1991年生、母ニツトーリーダー）

ランセット（1991年3月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のコリムスキー（当時16歳）と交配したニツトーリーダーが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）日東ファーム。戦績は、中央平地31戦1勝2着4回、地方10戦0勝。1993年の芙蓉ステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久恒久夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

6月20日、デビュー戦は木藤隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 小雨/稍重）に出走。馬体重は440kg。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

7月3日、中1週で迎えた2戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（札幌芝1000m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

7月24日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったタヤスプルセーラにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月31日、連闘で迎えた4戦目は、3歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のナショナルボーイを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

9月25日、中7週で迎えた5戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蓑田早人騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、オンワードノーブルにハナ差交わされて2着となった。

10月24日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蓑田早人騎手（4戦1勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ナリタブライアンに交わされて3馬身差の2着となった。

11月21日、中3週で迎えた7戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの府中3歳ステークス（東京芝1800m 晴/不良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた8戦目は、2歳G1の朝日杯3歳ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は蓑田早人騎手（5戦1勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3歳（1994年）

1月9日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G3の京成杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（6戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

1月31日、中2週で迎えた10戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（7戦1勝）。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

2月19日、中2週で迎えた11戦目は、4歳500万下の春菜賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蓑田早人騎手（8戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、4着を確保した。

3月12日、中2週で迎えた12戦目は、4歳500万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で蓑田早人騎手（9戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月3日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下の山桜賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蓑田早人騎手（10戦1勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

6月12日、中9週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蓑田早人騎手（11戦1勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり14着に終わった。

6月25日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1500m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で蓑田早人騎手（12戦1勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず10着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の利尻特別（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は9戦連続で蓑田早人騎手（13戦1勝）。7頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

7月24日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で蓑田早人騎手（14戦1勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

8月21日、中3週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で蓑田早人騎手（15戦1勝）。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で蓑田早人騎手（16戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

9月17日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は13戦連続で蓑田早人騎手（17戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、メジロゴーギャンに交わされて4馬身差の2着となった。

9月24日、連闘で迎えた21戦目は、4歳以上500万下の七重浜特別（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は14戦連続で蓑田早人騎手（18戦1勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

4歳（1995年）

1月8日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は15戦連続で蓑田早人騎手（19戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた23戦目は、原昌久騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が悪くなり13着に終わった。

2月5日、連闘で迎えた24戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩やかなペースで一団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に敗れた。

2月19日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず11着に敗れた。

3月4日、中1週で迎えた26戦目は、本間忍騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

3月12日、連闘で迎えた27戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

6月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた28戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は原昌久騎手（3戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

6月17日、連闘で迎えた29戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原昌久騎手（4戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。端に立つ形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい6着に敗れた。

7月9日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた30戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原昌久騎手（5戦0勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

7月23日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で原昌久騎手（6戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

10月13日、約2か月半の間隔を開けて迎えた32戦目は、郷間隆騎手を鞍上に迎えて、オータムカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。競走中止となった。

11月8日、中3週で迎えた33戦目は、藤江昭徳騎手を鞍上に迎えて、トパーズ賞（大井ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。9着に敗れた。

12月2日、中2週で迎えた34戦目は、仲冬賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤江昭徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

12月22日、中2週で迎えた35戦目は、‘グローリーカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤江昭徳騎手（2戦0勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。9着に終わった。

5歳（1996年）

1月16日、中3週で迎えた36戦目は、ファーストドリーム賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤江昭徳騎手（3戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。9着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた37戦目は、ウインターカップ（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤江昭徳騎手（4戦0勝）。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。15着に終わった。

3月6日、中4週で迎えた38戦目は、早春賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤江昭徳騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月14日、約6か月半の休養明けで迎えた39戦目は、千葉淳志騎手を鞍上に迎えて、一般C1（水沢ダート1600m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。6着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた40戦目は、佐藤雅彦騎手を鞍上に迎えて、一般C1（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月27日、中1週で迎えた41戦目は、一般C1（盛岡ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は千葉淳志騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。8着に終わった。