アルテミスシチー（1998年生、母シルヴィアシチー）

アルテミスシチー（1998年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時13歳）と交配したシルヴィアシチーが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は井本文雄。戦績は、中央平地14戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2001年の立待岬特別(500万下)。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額2,500万円（5万×500口）で一口馬主が募集された。

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2001年）

2月4日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は416kg。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい14着に敗れた。

3月4日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 雨/稍重）に出走。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先手を取り、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3月18日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では賦性の負けじ魂を発揮してゴールまで落伍することなく走り切ったがが、5着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた4戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた6戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、エイプリルリングに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

6月9日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のローランバルゴに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

6月24日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメジロバーバラに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

7月7日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のオカトラノオを3/4馬身振り切って優勝

10月14日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて5着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた11戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の錦秋特別（東京芝1400m 雨/重）に出走。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた12戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

4歳（2002年）

5月4日、約6か月の休み明けで迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の邁進特別（新潟芝1000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。16着に終わった。

9月22日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。