イルーシヴキャット（2011年生、母レッドキャット）

イルーシヴキャット（2011年4月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「巧く逃げる猫」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したレッドキャットが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地24戦2勝2着4回。主な勝ち鞍は2015年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額3,000万円（75万×40口）で一口馬主が募集された。

松元茂樹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

2月9日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月1日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた3戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月19日、中2週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

5月11日、中2週で迎えた5戦目は、国分優作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、勝ったスターペスユウコに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5月25日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸びを見せたが、伸びてきたディオレサンス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

6月15日、中2週で迎えた7戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るプレフェリートをアタマ差だけ差し切って未勝利戦を制した。

9月27日、約3か月半の休養明けで迎えた8戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は国分優作騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた9戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず9着に敗れた。

10月26日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

12月14日、中6週で迎えた11戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は勢いを失って11着に敗れた。

4歳（2015年）

2月14日、中8週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた12戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ロマネクイーンにクビ差交わされて2着となった。

3月1日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月28日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では長く末脚を持続させて、最後は2着のヤマノハヤブサを半馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月11日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の吾妻小富士賞（福島芝1200m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は小崎綾也騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

6月6日、中7週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上500万下の戎橋特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田翼騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

7月4日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（4戦1勝）。18頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、息の入らないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のファイティングスピリットで最後まで奮闘したが、アドマイヤナイトにクビ差交わされて2着に惜敗した。

8月1日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の伊万里特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田翼騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は失速してしまい10着に敗れた。

8月29日、中3週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（小倉芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で和田翼騎手（6戦1勝）。18頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

10月25日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

12月6日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

5歳（2016年）

4月17日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

5月15日、中3週で迎えた23戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

8月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に終わった。