エーリチェ（2020年生、母カイゼリン）

Erice

2020.01.29

エーリチェ（2020年1月29日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「シチリアの地名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリオンディーズ（当時7歳）と交配したカイゼリンが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地3戦0勝、地方3戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2024年の吉野桜賞(一般C2八)。

経歴

デビュー前

田中博康厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2023年）

6月18日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

8月19日、中8週で迎えた2戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天授の勝負根性でゴールまで頑張り、4着に入った。

9月2日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に敗れた。

2023年9月6日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

12月10日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた4戦目は、菅原辰徳騎手を鞍上に迎えて、C2八組（水沢ダート1300m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったインオービットに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

4月21日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた5戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、吉野桜賞（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマイネルブデットに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月6日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた6戦目は、一般C2四（盛岡ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマニンエルモサに6馬身の差をつけて断然人気に応えた。