フリームファクシ（2020年生、母ライツェント）

フリームファクシ（2020年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「北欧神話の夜の女神の愛馬」。毛色は青鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時13歳）と交配したライツェントが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年のきさらぎ賞(G3)に勝利した他、2024年のポートアイランドステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、金子真人ホールディングスによって1億5,400万円で落札された。

須貝尚介厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月9日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/良）に出走。馬体重は512kg。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を奪い、非常に緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ミッキーカプチーノにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月6日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のアンタッチャブルに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2023年）

1月5日、中8週で迎えた3戦目は、3歳1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グングンと末脚を伸ばして、最後は2着のダノントルネードに1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

2月5日、中3週で迎えた4戦目は、3歳G3のきさらぎ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のオープンファイアをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

4月16日、中9週で迎えた5戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

5月28日、中5週で迎えた6戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

12月2日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、G3のチャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦3勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

4歳（2024年）

1月6日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。18頭立ての5番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた9戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

4月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。17頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。

4月28日、連闘で迎えた11戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月15日、中6週で迎えた12戦目は、米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田大和騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

6月23日、連闘で迎えた13戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。16頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月29日、約3か月半の休み明けで迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたアスクコンナモンダ決め手に屈して半馬身差の2着となった。