トーセンデューク（2011年生、母スーア）

トーセンデューク（2011年3月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋公爵」。毛色は鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時9歳）と交配したスーアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2018年の埼玉新聞栄冠賞(S3)に勝利した他、2019年の湘南ひらつかオープン(A1以下)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、島川隆哉によって1億1,550万円で落札された。

藤原英昭厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

1月12日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

6月28日、約5か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月20日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。競走中止となった。

8月23日、中4週で迎えた4戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のヒロキセキをクビ差振り切って初白星を挙げた。

4歳（2015年）

1月10日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のラルプデュエズをクビ差振り切って休養明け初戦を物にした。

2月21日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

6月13日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のタイセイアプローズをクビ差振り切って3勝目を掴み取った。

7月19日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

12月13日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の境港特別（阪神芝2200m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5歳（2016年）

1月5日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したフェイマスエンドを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

4月10日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したタガノカムイにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月19日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の小豆島特別（阪神芝1600m 外回り小雨/重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に敗れた。

7月23日、中4週で迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の長久手特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したバンドワゴンを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月3日、中5週で迎えた15戦目は、3歳以上1000万下の弥彦特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイワスキャンプに2馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

10月30日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、抜け出したアストラエンブレムにアタマ差届かず2着となった。

11月27日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2017年）

1月29日、中8週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた19戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の斑鳩ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、4着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下のトリトンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のビップライブリーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

5月13日、中8週で迎えた21戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

7月2日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての11番人気で大外18番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

8月13日、中5週で迎えた23戦目は、小崎綾也騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず11着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた24戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

10月28日、中6週で迎えた25戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り雨/重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に終わった。

7歳（2018年）

5月12日、約6か月半の休養明けで迎えた26戦目は、都大路ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に終わった。

6月24日、中5週で迎えた27戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、パラダイスステークス（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

8月26日、中8週で迎えた28戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月9日、中1週で迎えた29戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

10月24日、中5週で迎えた30戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、S3の埼玉新聞栄冠賞（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヤマノファイトに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

11月23日、中3週で迎えた31戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。0着に敗れた。

8歳（2019年）

3月6日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

5月2日、中7週で迎えた33戦目は、武蔵国オープン（浦和ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

7月3日、中8週で迎えた34戦目は、湘南ひらつかオープン（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

9月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた35戦目は、地方重賞の東京記念（大井ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見所を作れず15着に終わった。

9月25日、連闘で迎えた36戦目は、保園翔也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ダートマイル（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた37戦目は、張田昂騎手を鞍上に迎えて、富士見オープンオー（川崎ダート2000m 曇/重）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き5着に終わった。

12月10日、中6週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた38戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、総の国オープン（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦し、4着を確保した。

9歳（2020年）

3月31日、約3か月半の休み明けで迎えた39戦目は、柏の葉オープン（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は張田昂騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年10月1日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。