サマーセント（2016年生、母プリムローズレーン）

サマーセント（2016年3月20日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「夏の香り」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハービンジャー（当時10歳）と交配したプリムローズレーンが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2020年のマーメイドステークス(牝ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2019年）

1月27日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワイルドオーキッドを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

6月2日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳以上1勝クラスの城崎特別（阪神芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

6月23日、中2週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

8月18日、中7週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

9月8日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた6戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（阪神芝2000m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のルンルンクオリティに1馬身1/4の差をつけて制した。

9月21日、中1週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で団野大成騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4歳（2020年）

1月19日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの北大路特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のハギノカエラに1馬身1/4の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

2月16日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上3勝クラスの初音ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

4月12日、中7週で迎えた10戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの美浦ステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

5月2日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの下鴨ステークス（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入った。

6月14日、中5週で迎えた12戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓の闘志で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のセンテリュオを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

8月16日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデG3の農林水産省賞典小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は一杯になって13着に敗れた。

5歳（2021年）

1月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（3戦1勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に終わった。

2021年1月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。