タイトニット（2020年生、母アルティメイトラブ）

タイトニット（2020年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「親密な、結束が固い」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキズナ（当時10歳）と交配したアルティメイトラブが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着3回、地方5戦3勝。2025年のアンタレスステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

今野貞一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

9月3日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、3歳戦の3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は542kg。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い脚を使えず14着に終わった。

11月7日、中8週で迎えた2戦目は、藤原幹生騎手を鞍上に迎えて、一般C24（笠松ダート800m 曇/重）に出走。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に敗れた。

12月6日、中3週で迎えた3戦目は、マックル賞（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原幹生騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた4戦目は、一般C21（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原幹生騎手（2戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のホウオウポケットに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2024年）

1月9日、中1週で迎えた5戦目は、ニューイヤー特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原幹生騎手（3戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフォティックを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

2月6日、中3週で迎えた6戦目は、枯木星特別（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で藤原幹生騎手（4戦2勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトーアホウジョウを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って断然の支持に応えた。

6月9日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

6月22日、中1週で迎えた8戦目は、小沢大仁騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリューデスハイムに1馬身半の差をつけて4勝目を奪取した。

9月21日、約3か月の休み明けで迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小沢大仁騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したバンドマスターにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月19日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの北國新聞杯（京都ダート1900m 雨/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のレッドリベルタを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5歳（2025年）

1月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雅ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したスナークラファエロを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

2月16日、中4週で迎えた12戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの北山ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に敗れた。

3月16日、中3週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの甲南ステークス（阪神ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のビップスコーピオンを3/4馬身振り切って優勝

4月19日、中4週で迎えた14戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（3戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したミッキーファイトを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

5月24日、中4週で迎えた15戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井瑠星騎手（4戦2勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、5着に終わった。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井瑠星騎手（5戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのカノープスステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で坂井瑠星騎手（6戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。