キンショーユキヒメ（2013年生、母アップルティー）

キンショーユキヒメ（2013年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋雪姫。芦毛なので」。毛色は芦毛。種牡馬のメイショウサムソン（当時10歳）と交配したアップルティーが12歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦6勝2着2回、地方1戦0勝。2018年の福島牝馬ステークス(牝G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、中地エージェンシーによって237.6万円で落札された。

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

8月16日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は496kg。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のドゥーカを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月6日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

9月19日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。9頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

3歳（2016年）

1月11日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の福寿草特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず4着に終わった。

1月23日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（3戦1勝）。8頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

2月27日、中4週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の君子蘭賞（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったカイザーバルにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月10日、中1週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に末脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のカマクラに3馬身半の差をつけて勝利をモノにする

5月28日、中6週で迎えた9戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

9月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の夕月特別（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月16日、中2週で迎えた11戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

11月20日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月24日、中1週で迎えた14戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下のジングルベル賞（阪神芝2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、勝ったギモーヴにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

4歳（2017年）

1月14日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の北大路特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

2月26日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の富里特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でM.デムーロ騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

3月20日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の小牧特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でM.デムーロ騎手（3戦0勝）。17頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のカレンラストショーに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月29日、中5週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に敗れた。

6月11日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月16日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のカレンラストショーを半馬身振り切って4勝目をゲットした。

9月24日、中9週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた21戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のラヴィエベールをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

10月14日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。14頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（大井ダート1800m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に敗れた。

5歳（2018年）

1月13日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

3月10日、中7週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

4月21日、中5週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線に入ると、前で粘るカワキタエンカを自慢の末脚でクビ差だけ差し切って待望の重賞初制覇を果たした。

6月10日、中6週で迎えた27戦目は、牝馬限定のハンデG3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

7月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

8月5日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に終わった。

11月11日、約3か月半の休養明けで迎えた30戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず15着に敗れた。

6歳（2019年）

1月26日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた31戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず14着に終わった。

2月27日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた32戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に敗れた。