マルチャン（1995年生、母ハセベルテックス）

マルチャン（1995年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時15歳）と交配したハセベルテックスが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）小倉牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は1999年の馬籠特別(900万下)。

経歴

デビュー前

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

1月31日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は440kg。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ニジイロノクジラにクビ差交わされて2着に惜敗した。

2月14日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、5着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4月18日、中5週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったゲイリーファルコンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジョーセレブレイトにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月17日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月31日、中1週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、4着に終わった。

6月14日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（中京芝1800m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は石橋守騎手（6戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワンダーマッスルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月28日、中1週で迎えた9戦目は、4歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、抜け出したゼンノキセイにクビ差届かず2着に惜敗した。

8月8日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の天満橋特別（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（8戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の河原町特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（9戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、3着に終わった。

9月20日、中3週で迎えた12戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（10戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったシャドウハンターにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

10月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。18頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、勝ったスリルファイターに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月8日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の逢坂山特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

11月29日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（11戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

12月13日、中1週で迎えた17戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のタケノサルーンに2馬身半の差をつけて2勝目をマークした。

4歳（1999年）

1月17日、中4週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の稲荷特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（12戦1勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり14着に敗れた。

2月14日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（13戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の野麦峠特別（中京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

4月18日、中5週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の馬籠特別（中京芝2500m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本美純騎手（2戦1勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のジョカトーレに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

5歳（2000年）

9月3日、約17か月の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた22戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の鹿野山特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

10月8日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた23戦目は、4歳以上900万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。