ピサノデイラニ（2004年生、母Tee Kay）

ピサノデイラニ（2004年3月4日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名（デイ）とハワイ語で天使（ラニ）を意味する語の造語」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時7歳）と交配したTee Kayが14歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地16戦4勝2着4回。2007年のヒヤシンスステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

10月29日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は514kg。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

11月12日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタカラトゥルーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は約11馬身の大差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月26日、中1週で迎えた3戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、勝ったエスケーカントリーにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

12月17日、中2週で迎えた4戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアクセルホッパーに1馬身1/4の差をつけてファンの支持に応えた。

3歳（2007年）

1月14日、中3週で迎えた5戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

2月18日、中4週で迎えた6戦目は、3歳オープンのヒヤシンスステークス（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、勝ったフェラーリピサに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

8月25日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、マイネルテセウスに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

9月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のノワールシチーに7馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月14日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナで最後まで敢闘したが、メイショウシャフトにクビ差交わされて1着断然の支持に応えた。

12月23日、中9週で迎えた10戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/不良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が鈍り13着に敗れた。

4歳（2008年）

10月26日、約10か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

11月16日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のドンカスターステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた13戦目は、B.シン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2008ゴールデンスパートロフィー（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた14戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、ネイキッドにクビ差交わされて2着に甘んじた。

5歳（2009年）

1月31日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北山ステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月15日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた16戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。