サンエムプライズ（1985年生、母サンエムテスコ）

サンエムプライズ（1985年5月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンディクテイター（当時11歳）と交配したサンエムテスコが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田猛。戦績は、中央平地33戦3勝。1987年の函館3歳ステークス(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

松田正弘厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

7月19日、デビュー戦は佐藤正雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして悠々と抜け出し、最後は2着のマイネシャイネに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌ダート1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤正雄騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月30日、中3週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクローバー賞（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤正雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

9月27日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤正雄騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着を確保した。

10月24日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳400万下のりんどう賞（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤正雄騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のテンダリーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

11月14日、中2週で迎えた6戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤正雄騎手（5戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤正雄騎手（6戦2勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

3歳（1988年）

3月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤正雄騎手（7戦2勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

4月17日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた9戦目は、3歳オープンの春蘭賞（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤正雄騎手（8戦2勝）。12頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に終わった。

5月14日、中3週で迎えた10戦目は、3歳オープンの葵賞（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤正雄騎手（9戦2勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

6月5日、中2週で迎えた11戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の白藤賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

8月6日、中8週で迎えた12戦目は、音無秀孝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の津軽海峡特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。7頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に終わった。

8月20日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で音無秀孝騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩みのないペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月3日、中1週で迎えた14戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の臥牛山特別（函館芝1200m 曇/重）に出走。9頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に敗れた。

9月18日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の道新スポーツ杯（函館芝1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。

10月16日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤正雄騎手（10戦2勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

11月5日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正雄騎手（11戦2勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

11月19日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤正雄騎手（12戦2勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

12月3日、中1週で迎えた19戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’88ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい6着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤正雄騎手（13戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

4歳（1989年）

1月5日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤正雄騎手（14戦2勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

1月21日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤正雄騎手（15戦2勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

2月11日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤正雄騎手（16戦2勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着を確保した。

3月11日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で佐藤正雄騎手（17戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

3月25日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の知多特別（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で佐藤正雄騎手（18戦2勝）。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で佐藤正雄騎手（19戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい14着に終わった。

6月10日、中7週で迎えた27戦目は、4歳以上400万下の石狩特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で佐藤正雄騎手（20戦2勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上400万下の小樽特別（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で佐藤正雄騎手（21戦2勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に終わった。

12月16日、約5か月半の休養明けで迎えた29戦目は、4歳以上400万下の吹田特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で佐藤正雄騎手（22戦2勝）。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

5歳（1990年）

1月7日、中2週で迎えた30戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で佐藤正雄騎手（23戦2勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

1月14日、連闘で迎えた31戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で佐藤正雄騎手（24戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のフサイチジャックに1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月3日、中2週で迎えた32戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の氷ノ山特別（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は13戦連続で佐藤正雄騎手（25戦3勝）。13頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

2月25日、中2週で迎えた33戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は14戦連続で佐藤正雄騎手（26戦3勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。