スズカツヨシ（1998年生、母ウエイアウト）

スズカツヨシ（1998年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時6歳）と交配したウエイアウトが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）グランド牧場。戦績は、中央平地15戦5勝2着3回、地方5戦0勝。主な勝ち鞍は2003年の初凪賞(1000万下)。

経歴

デビュー前

伊藤圭三厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2000年）

11月26日、デビュー戦は伊藤直人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1600m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

3歳（2001年）

6月16日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のイブキシンカグラに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月8日、中2週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のレイオブライトをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

4歳（2002年）

7月13日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

8月11日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下のえりも特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野次郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入った。

8月17日、連闘で迎えた6戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野次郎騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコアレスタイムに2馬身半の差をつけて制した。

11月2日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小野次郎騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛追したが、抜け出したクロウトにハナ差届かず2着となった。

11月17日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野次郎騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、抜け出したイングランディーレにハナ差届かず2着に惜敗した。

12月7日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で小野次郎騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では徐々に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のニシノリョーウンを半馬身振り切って4勝目を挙げた。

5歳（2003年）

1月11日、中4週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下の初凪賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小野次郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のイサオヒートをクビ差振り切って5勝目を獲得した。

2月8日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小野次郎騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

3月16日、中4週で迎えた12戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、アグネスブレイブにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の韓国馬事会杯（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（8戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

12月14日、約8か月半の休み明けで迎えた14戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の摩耶ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず11着に敗れた。

12月28日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の2003フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小野次郎騎手（9戦3勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に終わった。

6歳（2004年）

9月14日、約8か月半の休み明けで迎えた16戦目は、米倉知騎手を鞍上に迎えて、渡辺公明51歳記念特別（金沢ダート1700m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

10月12日、中3週で迎えた17戦目は、G3の白山大賞典（金沢ダート2100m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で米倉知騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた18戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、禄剛崎特別（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら逃げる形となり、でレースを進める。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

11月23日、中3週で迎えた19戦目は、関野鼻特別（金沢ダート1900m 晴/重）に出走。鞍上は米倉知騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

7歳（2005年）

1月3日、中5週で迎えた20戦目は、池田敦騎手を鞍上に迎えて、石川県馬主協会長賞（金沢ダート1700m 曇/重）に出走。6頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に終わった。