カイウンテンシ（1987年生、母ロマンギヤル）

カイウンテンシ（1987年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時13歳）と交配したロマンギヤルが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）山王牧場。戦績は、中央平地30戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1992年の頌春賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

諏訪富三厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1990年）

4月28日、デビュー戦は篠原茂騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（福島ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のアラフラを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

5月13日、中1週で迎えた2戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったドースクダイリンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月2日、中2週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず4着に敗れた。

6月16日、中1週で馬体重を前走からさらに12kg減らして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

8月11日、中7週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、4歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下の岩室特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（4戦0勝）。11頭立ての6番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネペルレをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。

9月30日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、4歳以上900万下の茨城新聞杯（中山芝1600m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で菅原泰夫騎手（5戦1勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

10月28日、中3週で迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（6戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（7戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4歳（1991年）

1月26日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（8戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

2月24日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（9戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（10戦1勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい7着に終わった。

4月20日、中3週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の金峰山特別（東京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

6月2日、中5週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したアイシーゴーグルを捕まえ切れず、クビ差の2着となった。

6月23日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 小雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフジカツラに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

7月20日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず4着に敗れた。

8月11日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

9月14日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の浦安特別（中山芝1600m 外回り晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったキョウエイボナンザに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

10月13日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中舘英二騎手（6戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月7日、中7週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で中舘英二騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に敗れた。

5歳（1992年）

1月18日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の頌春賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で中舘英二騎手（8戦1勝）。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のカサブランカシチーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月1日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で中舘英二騎手（9戦2勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

4月11日、中5週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の春風ステークス（中山ダート1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で中舘英二騎手（10戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は12戦連続で中舘英二騎手（11戦2勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のむらさき賞（東京芝1800m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は13戦連続で中舘英二騎手（12戦2勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

10月24日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた27戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、奥多摩ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。18頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた28戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた29戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の市川ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で大外13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

6歳（1993年）

1月9日、中3週で迎えた30戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は中舘英二騎手（13戦2勝）。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。