アリダースルー（1992年生、母ジェフォリー）

アリダースルー（1992年2月26日）は、日本の競走馬。毛色は鹿毛。種牡馬のSeattle Slew（当時18歳）と交配したジェフォリーが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）服部牧場。戦績は、中央平地24戦5勝2着2回、地方7戦0勝。主な勝ち鞍は1996年のウェルカムステークス(ハンデ)。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

1月7日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では出色の末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

4月22日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプレージングスターに約10馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

5月20日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

6月3日、中1週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したワールドハンサムにクビ差届かず2着に甘んじた。

7月2日、中3週で迎えた9戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ハーバークリスタルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月8日、連闘で迎えた10戦目は、4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月2日、中7週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（5戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

4歳（1996年）

2月10日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

7月7日、約5か月の休み明けで迎えた13戦目は、5歳以上500万下（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（7戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（8戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（9戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のマルブツマサルに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月31日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のSTV杯（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡部幸雄騎手（10戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のタイガロピーヌをクビ差振り切って3勝目をマークした。

11月3日、中8週で迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るインターライセンスを上がり2位の末脚でクビ差だけ差し切って単勝一倍台の評価に応えた。

11月24日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（11戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のゲイリーミナレットを3/4馬身振り切って破竹の4連勝を決めた。

12月14日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた19戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（12戦3勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

5歳（1997年）

1月25日、中5週で迎えた20戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。端を奪う形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた21戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（13戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（14戦3勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に敗れた。

6歳（1998年）

5月9日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた23戦目は、5歳以上1600万下の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は橋本広喜騎手（2戦0勝）。17頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

6月7日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のむらさき賞（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で橋本広喜騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

11月19日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から31kg増やして迎えた25戦目は、久保秀男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の初冬特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。13着に敗れた。

12月15日、中3週で馬体重を前走から17kg絞って迎えた26戦目は、ハンデ戦の師走特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で久保秀男騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

7歳（1999年）

2月4日、中6週で迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンの瑞雪特別（川崎ダート1600m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で久保秀男騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。6着に終わった。

2月16日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の如月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で久保秀男騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

3月30日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の光風特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で久保秀男騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。13着に終わった。

6月16日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、久保勇騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のパール特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。12着に終わった。

7月18日、中4週で馬体重を前走からさらに13kg減らして迎えた31戦目は、甲斐年光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の月華特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。