イレプレイスブル（2010年生、母ライブリーダンス）

イレプレイスブル（2010年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「代わりのない、またと得難い」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時9歳）と交配したライブリーダンスが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地31戦3勝。主な勝ち鞍は2015年の帯広特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、魚住啓市によって3,465万円で落札された。

畠山吉宏厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2013年）

2月2日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

2月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月30日、中4週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスティレットをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

4月13日、中1週で迎えた4戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の山藤賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

5月25日、中5週で迎えた5戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月16日、中2週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の駒ケ岳特別（函館芝2600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

9月17日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴山雄一騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚が止まってしまい14着に終わった。

10月20日、中4週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で柴山雄一騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

11月2日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴山雄一騎手（4戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴山雄一騎手（5戦0勝）。17頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。

4歳（2014年）

4月26日、約5か月の休養明けで迎えた11戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のベルゲンクライをクビ差振り切って久々の一戦を物にした。

5月25日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のテレ玉杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月11日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい13着に敗れた。

10月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下の伊達特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月15日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下の高湯温泉特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

11月29日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中京芝2200m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で横山和生騎手（6戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

5歳（2015年）

4月26日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の川俣特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

5月17日、中2週で迎えた19戦目は、嶋田純次騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

7月18日、中8週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の臥牛山特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（6戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に敗れた。

8月8日、中2週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の帯広特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（7戦1勝）。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のアドマイヤラインをクビ差振り切って優勝

9月5日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の日高特別（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（8戦2勝）。16頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

9月27日、中2週で迎えた23戦目は、3歳以上1000万下の外房特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（9戦2勝）。16頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。先手を奪い、遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に敗れた。

11月15日、中6週で迎えた24戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（10戦2勝）。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（11戦2勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり12着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた26戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では見所を作れず最後はローズマンブリッジと並んで11着同着となった。

6歳（2016年）

4月23日、約4か月の休み明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は丸山元気騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた28戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の赤倉特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

8月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、井上敏樹騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の藻岩山特別（札幌芝1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では全く伸びず14着に終わった。

8月28日、中2週で迎えた30戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の2016ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

10月9日、中5週で迎えた31戦目は、3歳以上1000万下の六社特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は横山和生騎手（12戦2勝）。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて13着に終わった。