ヒシバスター（1994年生、母シルヴアンウオーク）

ヒシバスター（1994年2月25日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時20歳）と交配したシルヴアンウオークが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はヤマオカ牧場。戦績は、中央平地37戦3勝2着2回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は1998年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1996年）

10月6日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は516kg。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月13日、連闘で迎えた2戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジリジリと前との差を詰めて、最後は2着のマルブツロータリーを3/4馬身振り切って初白星を挙げた。

12月14日、中1週で迎えた6戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

3歳（1997年）

1月15日、中4週で迎えた7戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

2月2日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

2月15日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、飯田祐史騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の梅花賞（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

3月15日、中3週で迎えた10戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったジョープロテクターにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

3月30日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4月13日、中1週で迎えた12戦目は、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、3着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた13戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（5戦1勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では天授の負けじ心を発揮してゴールまで頑張り、4着に入った。

5月18日、中1週で迎えた14戦目は、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6月1日、中1週で迎えた15戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

6月15日、中1週で迎えた16戦目は、4歳500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に敗れた。

11月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（8戦1勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月6日、連闘で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（9戦1勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。先手を取る形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では印象的な伸び脚で驀進したが、ダイイチツヨシに3/4馬身交わされて2着となった。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

4歳（1998年）

3月29日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた22戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って10着に敗れた。

5月10日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は田島信行騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るルーラックを半馬身差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

6月20日、中5週で迎えた24戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 小雨/不良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のブランドカスバを半馬身振り切って3勝目を挙げた。

7月11日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の西日本スポーツ杯（阪神芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦1勝）。12頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

8月23日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下の桃山特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（11戦1勝）。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

5歳（1999年）

3月20日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

4月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のメルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は竹之下智昭騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。最後は脚色が鈍り17着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた31戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は竹之下智昭騎手（2戦0勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた33戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の城崎特別（阪神ダート1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた34戦目は、5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（12戦1勝）。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り13着に終わった。

7月18日、中1週で迎えた35戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安田康彦騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

8月15日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた37戦目は、4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（13戦1勝）。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

10月10日、中7週で迎えた38戦目は、江下英昭騎手を鞍上に迎えて、フェニックス特別（金沢ダート1700m 晴/稍重）に出走。7頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を5馬身以上キープして、で馬群を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に終わった。

10月26日、中1週で迎えた39戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で江下英昭騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた40戦目は、フェニックス特別（金沢ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で江下英昭騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、で馬群を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。