ピーエムヘクター（2008年生、母エグジジェ）

ピーエムヘクター（2008年3月11日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ神話の英雄名」。毛色は鹿毛。種牡馬のデュランダル（当時9歳）と交配したエグジジェが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者は追分ファーム。戦績は、中央平地15戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2011年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、追分ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

和田正一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2010年）

6月26日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では伸びを欠き16着に敗れた。

7月10日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/重）に出走。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では圧巻の末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

8月1日、中2週で迎えた3戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアップトゥパーを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

10月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。7頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた5戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して10番手で通過。直線では見所を作れず12着に終わった。

3歳（2011年）

3月26日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

7月30日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力満点の伸びを見せたが、勝ったキングレオポルドにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月14日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。17頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息長く終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンデージョウに1馬身1/4の差をつけて2勝目を掴み取った。

5歳（2013年）

1月20日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の蒲郡特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では末脚に勢いがなく18着に敗れた。

6歳（2014年）

1月18日、約12か月の休養明けで迎えた11戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の庄内川特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず18着に終わった。

3月21日、中8週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の刈谷特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はタレてしまい18着に終わった。

8月31日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では伸びを欠き18着に終わった。

11月9日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた14戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の五色沼特別（福島芝1200m 小雨/良）に出走。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では切れる脚を使えず15着に終わった。

12月7日、中3週で迎えた15戦目は、伴啓太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず16着に終わった。