フサイチコウキ（2005年生、母サンデア）

フサイチコウキ（2005年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋好機」。毛色は鹿毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時7歳）と交配したサンデアが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地13戦4勝2着2回、地方2戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は2010年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、中村浩章によって7,455万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2008年）

6月21日、デビュー戦は中谷雄太騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（福島ダート1150m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったドリームシャドウにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

7月5日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中谷雄太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトランスワープに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月7日、中8週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中谷雄太騎手（2戦1勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったゴールドステイブルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

9月27日、中2週で迎えた4戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では凄まじい末脚を弾けさせてすんなりと抜け出し、最後は2着のグルービーアイズに3馬身半の差をつけて順当に勝利した。

10月19日、中2週で迎えた5戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の天王山特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

4歳（2009年）

1月4日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では天資の闘争本能でゴールまで力戦したが、5着に終わった。

5歳（2010年）

1月9日、約11か月半の休養明けで迎えた8戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るトムアウトランダーを鬼脚でクビ差だけ差し切ってファンの期待に応えた。

2月7日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

4月10日、中8週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（5戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では、そのまま強靭な粘り腰で持ち堪えて先頭を奪い、最後は2着のラヴリードリームに1馬身の差をつけて4勝目を収める

6月6日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた11戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の深草ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

7月24日、中6週で迎えた12戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に敗れた。

12月5日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい8着に終わった。

6歳（2011年）

10月5日、約10か月の休み明けで迎えた14戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、長谷特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のツキノテンシに2馬身の差をつけて久しぶりの実戦をモノにした。

11月1日、中3週で迎えた15戦目は、メトロポリタンノベンバーカップ（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で左海誠二騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、伸びてきたニチリン決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。