メッセトゥルム（2001年生、母Francfurter）

メッセトゥルム（2001年4月28日）は、イギリスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「フランクフルトにある高層ビル」。毛色は鹿毛。種牡馬のPolish Precedent（当時15歳）と交配したFrancfurterが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地18戦1勝2着4回、中央障害3戦1勝。主な勝ち鞍は2004年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,000万円（50万×40口）で一口馬主が募集された。

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月6日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

3歳（2004年）

1月24日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったサワノブレイブに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月8日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月22日、中1週で迎えた4戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したエドワーズシチーを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月28日、中1週で迎えた6戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったレヴァンテに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月11日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

8月14日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、北村浩平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のナムラペガサスに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月5日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村浩平騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で北村浩平騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

4歳（2005年）

2月6日、約4か月の休み明けで迎えた11戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

3月6日、中3週で迎えた12戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず12着に終わった。

7月24日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、抜け出したバンブーライカルトを差し切れず、2馬身差の2着となった。

8月7日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

9月3日、中3週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

5歳（2006年）

2月19日、約5か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は北村浩平騎手（3戦1勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に終わった。

2月26日、連闘で迎えた17戦目は、宇田登志夫騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 雨）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

3月12日、中1週で迎えた18戦目は、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート3000m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で宇田登志夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。11着に敗れた。

7月15日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた19戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の九十九島特別（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。

7月29日、中1週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた20戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の日向特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では決め手が足りず10着に終わった。

8月20日、中2週で迎えた21戦目は、白浜雄造騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（小倉障害芝2900m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のバリトンヴォイスに1馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。