ミヤノスカーレット（1989年生、母アイランドスイート）

ミヤノスカーレット（1989年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のパークリージエント（当時8歳）と交配したアイランドスイートが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はWing Farm。戦績は、中央平地27戦5勝2着1回。主な勝ち鞍は1994年のNST賞(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

小西登厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

2月2日、デビュー戦は加藤和宏騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。馬体重は442kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず10着に敗れた。

7月12日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた2戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず5着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り4着に敗れた。

8月8日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館芝1000m 雨/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のタイビクトリーに1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月22日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鹿戸雄一騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

12月13日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鹿戸雄一騎手（4戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

4歳（1993年）

5月29日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で鹿戸雄一騎手（5戦1勝）。18頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず12着に終わった。

6月26日、中3週で迎えた8戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1000m 雨/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸びを見せたが、サロマブルーに交わされて4馬身差の2着となった。

7月17日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1000m 雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のアズマコスモに5馬身の差をつけて2勝目を獲得した。

8月8日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

8月29日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のアズマコスモをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

9月26日、中3週で迎えた12戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の上総特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

10月23日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は鹿戸雄一騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には食い込めず10着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（4戦2勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

5歳（1994年）

1月22日、中4週で迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に終わった。

2月18日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（7戦2勝）。13頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着を確保した。

3月12日、中2週で迎えた18戦目は、高山太郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

4月2日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高山太郎騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のラストキッスに1馬身3/4の差をつけて4勝目を収める

4月23日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で高山太郎騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

5月21日、中3週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で高山太郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

6月12日、中2週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下の日吉特別（東京ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で高山太郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では伸びあぐねて4着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の尾瀬特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で高山太郎騎手（5戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高山太郎騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチアズホープに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

9月11日、中5週で迎えた25戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は8戦連続で高山太郎騎手（7戦2勝）。13頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の秋嶺ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は木幡初広騎手（8戦2勝）。14頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

11月13日、中3週で迎えた27戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に終わった。