ウインメルシー（2016年生、母イクスキューズ）

ウインメルシー（2016年4月28日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ありがとう(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のジャスタウェイ（当時7歳）と交配したイクスキューズが13歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はコスモヴューファーム。主な勝ち鞍は2020年の4歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額1,700万円（4.25万×400口）で一口馬主が募集された。

鈴木伸尋厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2019年）

1月26日、デビュー戦は横山武史騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

2月16日、中2週で迎えた2戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず10着に敗れた。

3月23日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のジャストマリッジに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月28日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて8着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の早苗賞（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山武史騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

8月25日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（札幌芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山武史騎手（4戦1勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

10月5日、中5週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟芝2000m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で横山武史騎手（5戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい9着に終わった。

11月30日、中7週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山武史騎手（6戦1勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

12月14日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラスの豊川特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で横山武史騎手（7戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

4歳（2020年）

1月25日、中5週で迎えた10戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

3月14日、中6週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は横山武史騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、伸びてきたシャドウアイランド決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月11日、中3週で迎えた12戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの桑折特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したリトミカメンテを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のハートウォーミングに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月20日、約7か月半の休養明けで迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2021年）

1月16日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（9戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

1月31日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラスの刈谷特別（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

4月24日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から24kg増やして迎えた17戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。

5月16日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスのテレ玉杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に終わった。

7月3日、中6週で迎えた19戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの松島特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの三面川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

9月25日、中5週で迎えた21戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの夕月特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には食い込めず4着に終わった。

11月7日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

12月11日、中4週で迎えた23戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（10戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい9着に敗れた。

6歳（2022年）

1月16日、中4週で迎えた24戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた25戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。

2022年2月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。