フランシール（2004年生、母オールドスタッフ）

フランシール（2004年3月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「乗り越える（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したオールドスタッフが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地23戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年のまりも特別(500万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、岡田スタッドから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

後藤由之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

11月12日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に出走。17頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では超凡な末脚を繰り出し、3着に入った。

3歳（2007年）

6月10日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

7月7日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、伸びてきたクリールバレット決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のデュヌラルテをクビ差振り切って未勝利戦を制した。

4歳（2008年）

4月19日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、二本柳壮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の医王寺特別（福島芝1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

5月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で二本柳壮騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワイルドオーキッドをハナ差振り切って2勝目を獲得した。

8月9日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

8月30日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下のまりも特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のクレバーデュークをハナ差振り切って優勝

9月15日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下のUHB賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、抜け出したアキノパンチにクビ差届かず2着となった。

10月18日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず9着に敗れた。

11月1日、中1週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月24日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のみちのく特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

5歳（2009年）

3月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

3月21日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

5月9日、中6週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の高尾特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて7着に終わった。

9月27日、約4か月半の休み明けで迎えた17戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の勝浦特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

10月24日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の会津特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は二本柳壮騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

11月21日、中3週で迎えた19戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のみちのく特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

12月26日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の中京日経賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。18頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は一杯になって17着に終わった。

6歳（2010年）

8月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の立待岬特別（函館芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はタレてしまい16着に終わった。

9月4日、中3週で迎えた22戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のHBC賞（札幌芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた23戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のTVh賞（札幌芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。