フレッチア（2015年生、母ヴィアメディチ）

フレッチア（2015年4月6日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「矢(伊)」。毛色は青鹿毛。種牡馬のDansili（当時19歳）と交配したヴィアメディチが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のラピスラズリステークス(オープン)で3着に入った他、2022年のラピスラズリステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、橋口によって6,696万円で落札された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

12月9日、デビュー戦はV.シュミノー騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は484kg。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したツヅミモンを捕まえ切れず、ハナ差の2着に惜敗した。

3歳（2018年）

1月7日、中3週で迎えた2戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシセイヒテンに3馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

5月13日、中6週で迎えた4戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のオメガラヴィサンに1馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月9日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヨシノザクラを半馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

11月11日、中8週で迎えた6戦目は、C.オドノヒュー騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたドーヴァー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4歳（2019年）

2月11日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（3戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

10月20日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた8戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの桂川ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

12月28日、中9週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの立志ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（4戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に敗れた。

5歳（2020年）

2月15日、中6週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（5戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

4月12日、中7週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（6戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

9月12日、約5か月の休み明けで迎えた12戦目は、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（7戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したケープコッドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着に敗北した。

10月17日、中4週で迎えた13戦目は、3歳以上3勝クラスの白秋ステークス（東京芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（8戦3勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたザイツィンガー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中8週で迎えた14戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

6歳（2021年）

2月13日、中7週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの雲雀ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（9戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

3月13日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（10戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月23日、中9週で迎えた17戦目は、4歳以上3勝クラスのフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（11戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

6月20日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上3勝クラスの多摩川ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（12戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不撓のファイティングスピリットで渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のシャイニーロックを3/4馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

7歳（2022年）

4月10日、約10か月の休養明けで迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

5月28日、中6週で迎えた20戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が衰えて16着に終わった。

8月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、C.ホー騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての14番人気で15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天性の闘志でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

12月4日、約3か月半の休養明けで迎えた22戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ホー騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8歳（2023年）

1月14日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのカーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

5月7日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から14kg絞って迎えた24戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に出走。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

7月23日、約2か月半の間隔を開けて迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのしらかばステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（13戦4勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

9月23日、中8週で迎えた26戦目は、ながつきステークス（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（14戦4勝）。12頭立ての8番人気で大外12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

9歳（2024年）

1月8日、約3か月半の休み明けで迎えた27戦目は、R.R.キングスコート騎手を鞍上に迎えて、カーバンクルステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

4月7日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、モルガナイトステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。