ヤマニンリスペクト（1997年生、母ヤマニンシャレード）

ヤマニンリスペクト（1997年3月24日）は、日本の競走馬、種牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサンデーサイレンス（当時11歳）と交配したヤマニンシャレードが15歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地21戦5勝2着1回。2002年の函館記念(ハンデG3)に勝利した他、2001年の日経新春杯(ハンデG2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅見秀一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1999年）

6月12日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 晴/良）に出走。馬体重は484kg。7頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず3着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のスリーローマンに1馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月1日、中3週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

9月18日、中6週で迎えた4戦目は、2歳オープンのききょうステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を披露したが、4着に終わった。

10月17日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルビンテージをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（2000年）

3月19日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

5月6日、中2週で迎えた9戦目は、3歳G3の京都新聞杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

7月2日、中7週で迎えた10戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（東京芝1800m 小雨/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには加われず8着に敗れた。

10月7日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下のオクトーバーステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた12戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に終わった。

11月19日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の古都ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るエアスマップを上がり1位タイの末脚で半馬身差し切って勝利を手中に収めた。

12月10日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の鳴尾記念（阪神芝2000m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイタクリーヴァに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2001年）

1月14日、中4週で迎えた15戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた16戦目は、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

5歳（2002年）

5月19日、約15か月の休養明けで迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

6月9日、中2週で迎えた18戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の関ケ原ステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のユウワンプラテクトを3/4馬身振り切って久しぶりに白星を挙げた。

6月22日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦でオープンの米子ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（4戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には割り込めず3着に敗れた。

7月21日、中3週で迎えた20戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のトップコマンダーを3/4馬身振り切って悲願の重賞初制覇を果たした。

10月6日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に終わった。