マチカネウイジン（1988年生、母ダーネルコート）

マチカネウイジン（1988年5月28日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のナイスダンサー（当時19歳）と交配したダーネルコートが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）村下農場。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1991年の北大路特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

清水出美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

12月1日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は498kg。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、シルクアルダンに半馬身交わされて2着に敗北した。

3歳（1991年）

8月25日、約9か月の休養明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマキシムプリンスに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

9月8日、中1週で迎えた3戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。端に立ち、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジョーコロシアムに2馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月22日、中1週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

10月19日、中3週で迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のメイショウハブオーに1馬身の差をつけて2勝目を手に入れた。

11月2日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北大路特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマトスフィンクスを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

11月24日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

4歳（1992年）

2月1日、中9週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた8戦目は、ハンデ戦の飛鳥ステークス（京都芝1800m 外回り曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。

3月8日、中4週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、但馬ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（6戦2勝）。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

5月2日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の下鴨ステークス（京都ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（7戦2勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月13日、中5週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の北斗賞（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

7月5日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の羊蹄山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り7着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた14戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の阿寒湖特別（札幌芝2000m 雨/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

6歳（1994年）

6月25日、約23か月半の休み明けで迎えた15戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の三河特別（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く11着に終わった。

7月31日、中2週で迎えた17戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい13着に終わった。