ユリーシャ（2020年生、母アンジェリカス）

ユリーシャ（2020年3月31日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は栗毛。種牡馬のグレーターロンドン（当時8歳）と交配したアンジェリカスが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はスカイビーチステーブル。2023年のエルフィンステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、アフリートファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、竹下佳利によって330万円で落札された。

中村直也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

10月22日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。18頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、抜け出したサザーランドを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

11月13日、中2週で迎えた2戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のセーヌドゥレーヴに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月10日、中3週で迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳1勝クラスのつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3歳（2023年）

2月4日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のコナコーストに2馬身半の差をつけて勝利をモノにする

4月15日、中9週で迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、後続との差を2馬身以上確保して、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5月7日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 雨/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。17頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり14着に終わった。

8月26日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

9月17日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。