クラリティスカイ（2012年生、母タイキクラリティ）

クラリティスカイ（2012年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「澄み切った空」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時14歳）と交配したタイキクラリティが10歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）パカパカファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着2回。2015年のNHKマイルカップ(G1)に勝利した他、2014年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、パカパカファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

7月5日、デビュー戦は川須栄彦騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は480kg。15頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

7月13日、連闘で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したカシノハリウッドを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

9月27日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のトーセンビクトリーに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月11日、中1週で迎えた4戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、2歳重賞のいちょうステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、息長く末脚を伸ばして、最後は2着のネオルミエールに2馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

12月21日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3歳（2015年）

3月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

4月19日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、5着を確保した。

5月10日、中2週で迎えた8戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアルビアーノに1馬身の差をつけて3歳マイル王の称号を掴み取った。

10月24日、約5か月半の休み明けで迎えた9戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に57kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

11月22日、中3週で迎えた10戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山典弘騎手（5戦2勝）。18頭立ての14番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

4歳（2016年）

5月14日、約6か月の休養明けで迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は一杯になって13着に終わった。

7月10日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では脚を伸ばせず13着に敗れた。

8月14日、中4週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた13戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に敗れた。

9月11日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走し、最後はダイワリベラルと並んで4着同着となった。

10月16日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、アイルランドトロフィー（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。14頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

12月18日、中8週で迎えた16戦目は、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（3戦0勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

5歳（2017年）

1月5日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（4戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、伸びてきたツクバアズマオー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

1月22日、中1週で迎えた18戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

2月19日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（5戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月20日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（6戦0勝）。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月11日、中2週で迎えた21戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（7戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

8月13日、中8週で迎えた22戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦2勝）。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に終わった。

10月15日、中8週で迎えた23戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、オクトーバーステークス（東京芝2000m 雨/重）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい11着に終わった。

6歳（2018年）

1月7日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた24戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（8戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は失速してしまい14着に終わった。

2月18日、中5週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた25戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

3月31日、中5週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は失速してしまい13着に終わった。

8月25日、約5か月の休養明けで迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。