アカノニジュウイチ（2017年生、母データ）

アカノニジュウイチ（2017年2月8日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「赤の21」。毛色は鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時16歳）と交配したデータが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2020年のスイートピーステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、岩切企画によって1,512万円で落札された。

尾関知人厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月27日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 曇/良）に出走。馬体重は438kg。18頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のマカロンパフェに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

2月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のデイリー杯クイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月3日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を披露したが、3着に終わった。

7月12日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの織姫賞（福島芝1800m 曇/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、少々速いペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい10着に敗れた。

11月1日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた11頭をごぼう抜きし、最後は2着のマサノアッレーグラに2馬身半の差をつけて1番人気に応えた。

12月19日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラスの有松特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

4歳（2021年）

3月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの千葉日報杯（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のアビエルトをクビ差振り切ってファンの高評価に応えた。

7月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスのテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のグレイトゲイナーをクビ差振り切って4勝目を獲得した。

9月12日、中9週で迎えた10戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（6戦2勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい13着に終わった。