スマートパルス（2006年生、母ファッションショー）

スマートパルス（2006年2月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋衝撃波のように速い馬」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時8歳）と交配したファッションショーが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、大川徹によって1,102.5万円で落札された。

飯田雄三厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月11日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（京都芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は516kg。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

11月2日、中2週で迎えた2戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルプロートスに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

11月24日、中2週で迎えた3戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 雨/良）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下のポインセチア賞（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では決め手が足りず9着に終わった。

3歳（2009年）

3月8日、約3か月の休養明けで迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。端に立つ形となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月5日、中3週で迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。

4月25日、中2週で迎えた7戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったトランセンドに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

5月17日、中2週で迎えた8戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、オウケンマジックに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月13日、中3週で迎えた9戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

9月5日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

10月18日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

11月14日、中3週で迎えた12戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた13戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート2300m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。逃げる形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4歳（2010年）

9月11日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた14戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり10着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、非常に遅いペースでレースを引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

10月23日、中3週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた16戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の蔵王特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた17戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/良）に出走。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のドラゴンソニックに8馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。