カッパビジン（2000年生、母ワンモアギャル）

カッパビジン（2000年5月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「かっぱ＋美人」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコマンダーインチーフ（当時10歳）と交配したワンモアギャルが12歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は中本隆志。戦績は、中央平地17戦1勝2着1回、地方3戦0勝。主な勝ち鞍は2002年の2歳新馬。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中本隆太郎から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,050万円で落札された。

服部利之厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月10日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月2日、中2週で迎えた2戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のメイショウラシャに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

9月15日、中1週で迎えた3戦目は、2歳オープンの野路菊ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場なく4着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた4戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

11月10日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた5戦目は、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいい脚を見せられず7着に敗れた。

3歳（2003年）

5月10日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から28kg絞って迎えた6戦目は、3歳500万下（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

5月31日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

6月15日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京芝1200m 曇/重）に出走。17頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には届かず7着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた9戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下の和田岬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

10月26日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた11戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が悪くなり17着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた12戦目は、名古屋チャレンジカッププロメテウス賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井学騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。4着を確保した。

11月25日、連闘で迎えた13戦目は、神崎川特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井学騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

12月13日、中2週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井学騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったオースミエルフにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

12月20日、連闘で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 雪/重）に出走。鞍上は5戦連続で酒井学騎手（4戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

4歳（2004年）

1月10日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井学騎手（5戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に敗れた。

2月1日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で酒井学騎手（6戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた18戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は酒井学騎手（7戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

7月21日、約4か月の休養明けで迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ジュライスター賞（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って8着に敗れた。