イルジオーネ（2016年生、母ネオイリュージョン）

イルジオーネ（2016年1月21日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「幻想（伊）。幻想を実現するような活躍を願って。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のワークフォース（当時9歳）と交配したネオイリュージョンが11歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地2戦1勝、地方1戦0勝。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、キャロットクラブによって648万円で落札された。4歳のとき、ノーザンレーシングから「ノーザンファーム繁殖牝馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、岡田スタッドによって715万円で落札された。

キャロットクラブにて総額1,000万円（2.5万×400口）で一口馬主が募集された。

武藤善則厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2018年）

6月24日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/重）に出走。馬体重は490kg。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

9月15日、約3か月の間隔を開けて迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のゴールデンウェルをハナ差振り切って初白星を挙げた。

11月1日、中6週で迎えた3戦目は、2歳Jpn3の北海道2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き9着に敗れた。

3歳（2019年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の若竹賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

4月7日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のデイジー賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に終わった。

6月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（函館芝2600m 小雨/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びを欠き8着に終わった。

9月28日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のワンダーラジャをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

2019年10月25日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。